プロがやってる仕事(板金編)〜パテ盛りから仕上げまで〜

こんにちは、板金ボーイです。

今回はパテ盛りの工程を紹介します。「パテ」という言葉、聞いたことはあっても実際どんな作業か知らない方が多いと思います。
板金塗装の中でもっとも職人の技術が出る工程のひとつです。


🔎 STEP 1|今回の車両と損傷確認

今回はトラックのルーフパネル(屋根)の修理です。コーナー部分にへこみと傷があります。

⚠️ 一見「ちょっとした傷」に見えますが、放置するとサビが進行して修理費用がどんどん膨らみます。早めの対処が肝心です。

🛠️ STEP 2|パテの種類を使い分ける

📷 写真③:Painter’sゼロ収縮パテの缶2種類

今回使うのはPainter’sの「ゼロ収縮パテ」です。2種類あるのがわかりますか?
うちではこの2つが主力ですが、職人さんによっては最低3種類は使い分ける方もいます。

💡 パテの使い分け

  • 🔩 カーボン厚付→ 厚盛り用。深いへこみに使う
  • ✏️ 中間→ 薄付き用。仕上げの微調整に使う

プロはへこみの深さや状態によってパテを使い分けます。市販の「なんでもパテ」と違って、目的別に専用品を使うのが仕上がりの差につながります。

⚗️ STEP 3|パテを混合する

パテは主剤と硬化剤を混ぜて使います。オレンジ色の小さい塊が硬化剤です。

💡 混合のポイント

  • 硬化剤が多すぎても少なすぎても硬化不良になる
  • 素早く、でも丁寧に混ぜるのがコツ

今回は灰色の厚付けパテ白い仕上げパテの2種類を使い分けています。

🖌️ STEP 4|パテを盛る

へこんでいる部分にパテをしごきます。へこみより少し多めに盛るのがコツ。研いで削るのを前提に、気持ち多めに盛っておきます。

💡 適量を見極めるポイント

  • 薄すぎると研いだときに下地が出てしまう
  • 厚すぎると収縮してクラックが入るリスクがある
  • この「適量」の感覚こそが経験と技術の積み重ね

✨ STEP 5|パテを研ぐ

パテが硬化したらサンドペーパーで研ぎます。最初は粗い番手で形を作り、徐々に細かい番手で仕上げていきます。

💡 コーナーや曲面は特に難しく、形が崩れないよう慎重に。確認を繰り返しながら同時に盛っていくのがプロの技です。

🎉 完成|塗装前の下地が完成

パテが面一(つらいち)に仕上がりました。初めの箇所から大きく広がりましたね。衝撃が加わった場所の周辺にも歪みは必ずあるので、ピンポイントに盛って完了すると、塗装後にその歪みが浮きでます。

手で撫でて違和感を感じなくなった状態になって初めて「塗装の準備ができた」ということになります。

あとはサフェーサーを吹いて、上塗りへ。最初のへこんだ状態と見比べると、別物みたいですよね

✅ パテ工程のまとめ

  1. パテの種類を選択(厚付け用・仕上げ用)
  2. 硬化剤を適切な比率で混合
  3. へこみより少し多めにパテを盛る
  4. サンドペーパーで粗い番手→細かい番手へ研ぐ
  5. 面一になったら塗装下地の完成

💡 板金ボーイからひとこと

パテ盛りは地味に見えて、実は仕上がりを左右する超重要工程です。素人がパテだけ買ってきてもうまくいかない理由が、この工程の難しさにあります。

パテの種類の選択・硬化剤の混合比率・盛り方と研ぎ方のバランス。全部が絡み合って、初めてきれいな仕上がりになります。

次回は塗装工程に進みます。お楽しみに!

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