プロがやってる仕事(塗装編②)〜塗料作りから上塗り完成まで〜

こんにちは、板金ボーイです。

前回はサビだらけだったパーツが、足付け・サフェーサーまで仕上がりました。
今回はいよいよ塗装の上塗り工程。スプレーガンで塗料を吹き付けるところから完成まで、全工程を一気に紹介します。


▶ 前回の工程はこちら:プロがやってる仕事(塗装編①)〜足付けからサフェーサーまで〜

🌀 STEP 1|塗料を撹拌する

塗装 上塗り スプレーガン 板金塗装作業

まず塗料缶の中身をしっかり混ぜます。使っているのはドリルに撹拌棒を取り付けた道具です。

塗料は成分が分離して沈殿しているので、使う前に必ずしっかり混ぜる必要があります。これを怠ると色ムラや仕上がりの差につながります。

💡 地味な作業ですが、手を抜けない大事な一手間です。


🎨 STEP 2|調色・計量

塗装 上塗り スプレーガン 板金塗装作業

使っているのはALESCOのはかりです。いろいろと雑なことがわかってしまう写真ですね(笑)
今回は調色済みの塗料なので硬化剤とシンナーを入れるだけなので楽ちんです!(10:1の2液)

調色しないといけない時はこんな感じですね。↓↓

ポイント詳細
⚖️ 計量精度0.1g単位でズレると色が変わることも
🖥️ データ管理メーカー・年式ごとのカラーデータを使用
🎨 原色配合複数の原色を組み合わせて目的の色を再現

⚠️ 「なんとなく」では絶対に合わない、職人の精度が求められる作業です。


🧹 STEP 3|塗料をカップに移す(こし作業)

塗装 上塗り スプレーガン 板金塗装作業

調色が終わったら塗料をスプレーガンのカップに移します。このとき必ずフィルター(こし紙)を通します。

💡 なぜこし作業が必要?

塗料の中にゴミや気泡が混入していると、吹いたときにブツ(異物)が出てしまいます。フィルターを通すことで異物を取り除き、きれいな仕上がりにつなげます。


🔫 STEP 4|スプレーガンで1回目塗り(バラ吹き)

塗装 上塗り スプレーガン 板金塗装作業
塗装 上塗り スプレーガン 板金塗装作業

いよいよ塗装です。1回目はバラ吹きといって、薄く全体にのせるイメージで吹きます。

💡 スプレーガンを使ったバラ吹きのコツ

  • いきなり厚く塗ると垂れてしまうため、まず全体にうっすら色をのせて密着させる
  • スプレーガンを一定の速度・距離で動かすことがきれいに仕上げるコツ

✨ STEP 5|塗装の上塗り工程・仕上げ塗り

塗装 上塗り スプレーガン 板金塗装作業

2回目、3回目の塗りで厚みと艶を出します。1回目より少し厚めに、均一に吹き付けていきます。

ここで仕上がりの8割が決まるといっても過言ではありません。スピード・距離・重ね方、全部が絡み合って美しい塗膜ができあがります。


🔆 STEP 6|乾燥(赤外線ランプ)で塗装を定着させる

塗装 上塗り スプレーガン 板金塗装作業

終わったら赤外線ランプで乾燥させます。自然乾燥より短時間で乾かせるだけでなく、塗膜の密着性も上がります。

比較自然乾燥赤外線ランプ
乾燥(硬化)時間数時間〜即日納車納品可能レベル
塗膜密着性普通向上
設備コスト不要業務用は100万円以上

💡 プロの設備があるからこそ、短時間で高品質な仕上がりが実現できます。


🏆 完成!

あの錆びだらけだった黄色いパーツが、上塗り塗装によってここまで蘇りました。スプレーガンの扱いひとつで、仕上がりが大きく変わります。

✅ 塗装完成までの全工程

  1. 撹拌(ドリルでしっかり混ぜる)
  2. 調色・計量(0.1g単位の精度)
  3. こし作業(フィルターで異物除去)
  4. バラ吹き(1回目・薄く全体に)
  5. 赤外線乾燥(密着性アップ)
  6. 仕上げ塗り(厚みと艶を出す)

💡 板金ボーイからひとこと

塗装って「色を塗るだけ」じゃないんです。撹拌・調色・計量・こし・バラ吹き・乾燥・仕上げ塗り。これだけの工程を経て、初めてプロの塗装が完成します。

「板金塗装って高い」と感じたことがある方、この工程を見たらその理由がわかるんじゃないかなと思います。

次回も現場の様子をリアルにお届けします。お楽しみに!

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