高張力鋼板

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「高張力鋼板」って言葉、聞いたことはあっても中身まで説明できる人は少ないんじゃないでしょうか。実は最近の車のボディには当たり前のように使われていて、僕たち板金屋にとっても無視できない存在です。今日はこの高張力鋼板について、現場目線でわかりやすく解説します。
出典;プロトリオス

高張力鋼板って何?

高張力鋼板(こうちょうりょくこうはん)とは、引っ張り強度の高い鋼板のことです。同じ厚みでも通常の鋼板より強度が高いので、板厚を薄くしても強度を落とさずに済みます。その分、車両の軽量化にもつながる鋼板なんですね。
引っ張り強度はJIS規格で冷間圧延鋼板は340MPa、熱間圧延鋼板は490MPa以上から高張力鋼板に分類され、降伏点や弾性限界も高い性質を持ちます。さらに高強度な780MPa以上の超高張力鋼板、さらに1,000MPa(1GPa)を超えるものもあります(※要確認:規格の区分は年代やメーカーによって幅があるので、正確な数値は都度ご確認ください)。

板金屋が高張力鋼板に気を付けている理由

だから僕たち板金屋は、高張力鋼板を使っているパネルを修理するときは、普通の鋼板と同じ感覚で叩かないように気を付けています。無理に熱を入れたり、引きすぎたりすると、せっかくの高強度が台無しになってしまうので、慎重に扱う必要があるんですよね。
※筆者確認:ここに実体験を追記

ちょっと豆知識💡
高張力鋼板が本格的に国内で使われ始めたのは1973年3月のトヨタ・カローラ/スプリンター(E70系)のフロントドアアウターパネルとトランクリッドが最初と言われています(※要確認)。1970年代に試験的に使われ始めてから約50年、今では多くの車種のボディに広く使われるようになりました。

まとめ

高張力鋼板は「軽くて強い」という便利な性質を持つ一方で、修理の際には特有の注意点がある鋼板です。愛車のボディがどんな鋼板でできているか気になった方は、ディーラーや板金屋に相談してみるのもいいかもしれません。

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