【施工レポート前編】日産ADバンのバックドア修理。内張りを開けたら衝撃の事実が…

施工レポート

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こんにちは、板金ボーイです。今回は実際の施工レポートをお届けします。

入庫したのは日産ADバンのバックドア(リアゲート)損傷。最初は「よくあるバックドアのへこみ修理かな」と思っていたのですが、内張りを外してみると思わぬ事実が判明しました。

今回は前編として、現状診断から「驚きの発見」までを書いていきます。

🚗入庫時の状態

まずバックドア全体を斜めから確認します。パッと見では大きな凹みには見えませんが、光の反射で確認するとバックドア下部のラインが波打っているのが分かります。

寄ってみると凹みがあります。もし街中で運転中に目の前にこの車体がいたとしたら素人目でもぱっと見でわかる箇所です。

さらに角度を変えて見ると、プレスラインを跨ぐような形でへこみが入っているのが見えます。

プロの目で見た損傷度合い

  • バックドア下部の浅い凹み
  • プレスライン跨ぎの中程度のへこみ
  • 複数箇所にある黒い擦り傷

「軽くぶつけたような感じ」とお客様は言っていましたが、プロの目で見るとそれなりの衝撃が加わったへこみです。特にプレスラインを跨ぐような凹みは、見た目以上に板金の難易度が高いです。

ここで判断:内張りを外すか、外側から処理するか

① 内張りを外して裏側から作業
内部の構造を確認しつつ、ハンマーとドリーで叩き出す本格的な板金。作業時間はかかるが、仕上がりが綺麗。

② 内張りを外さず、外側からの処理のみ
スタッド溶接機などで表側から引っ張る方法。時間は短いが、深い凹みには対応できない。

今回は凹みの程度から、内張りを外しての本格修理を選択しました。

内張りを外す

裏から叩けそうと予想して外すことに。

これがバックドアの内張りを外した状態です。普段は見えない裏側がむき出しになっています。

ちょうどぶつかった箇所に手が入ることを願います。

そして衝撃の発見

鉄板部分をのぞき込みます。

…ん?

ヘリの部分がでこぼこしているぞ?あんな凹み方だけでこんなところにまで影響は出るわけないし、何より不自然・・・
残された選択肢は一つ、そう、過去にすでに誰かが修理しているのだ。

まさか他人に見られるとは思いもしなかったでしょう。と言いたいところですが、修理に伴う傷などはこうやって処置されないことも多いです。
なぜかといううとそこまでのクオリティをお客さん側が求めてない(見えないからいい)。それに、そこまでやると時間と料金に見合わない時もあるのでこれをやった職人さんの気持ちもわかります。(ドタバタして忘れていたってこともある!😂)

つまりこういうこと

このADバンのバックドアは過去に修理歴があったということです。

  • 以前のオーナーが何かしらの理由でぶつけた
  • どこかの板金屋さんで修理した

お客様には事前に修理歴の有無を確認していましたが、おそらく前のオーナー時代の修理で、現オーナーも知らなかったのでしょう。

過去の修理痕がある車を直すときの難しさ

① パテの上にパテを盛れない時がある
古いパテの上に新しいパテを重ねると、密着不良で剥がれてくる場合や、同じところをぶつけているので、盛られているバテが内部で割れていたりするのでその場合は、古いパテをすべて削り落とす作業が必要です。

② 鉄板の状態が読めない
過去にどれくらい叩かれているか、伸ばされているかが分からないため、ハンマーで叩いた時の反応が予測しにくいです。

③ サビの進行リスク
防錆処理が不十分だと、修理した瞬間からサビが進行する可能性があります。

プロから見た教訓

中古車を買うとき、外装の凹みやサビは目で確認できます。でも内部の修理歴は、内張りを外さない限り絶対に分かりません。

中古車選びのアドバイス

  • 修理歴ありの車は、必ず修理箇所を確認する
  • 贅沢を言うなら、板金屋に同行してもらうのが理想
  • 修復歴の表記がない車でも、過去の補修跡があるケースは多い

    ※修復歴が付く一定のレベルがあります。

特にバックドア・フロントバンパー・リアバンパーはぶつけやすい場所なので、過去修理歴が隠れている可能性が高いです。

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いざ板金

手を加えていきます。

何か生えてますね。これはエアバックでして、手動の血圧計みたいに風船を揉むとエアバックが膨らむ仕組みです🤓結構いろんな使い方ができるので重宝してます。
今回はハンマーが入らず叩けないのであの手この手でやっていきました。

👉 板金で使うハンマーやドリー(当て板)について詳しく知りたい方は、板金ハンマーの種類と使い分けドリー(当て板)の種類と使い分けの記事もあわせてどうぞ。

📝まとめ(前編)

  • 見た目以上に深い凹みあり
  • プレスライン跨ぎの難所

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次回後編では、この厄介な状態をどう仕上げていったか、パテ盛り→研ぎ→塗装→仕上げまでの全工程と、ビフォーアフターの結果をお見せします。お楽しみに!

👉 【後編はこちら】ADバン修理完結|パテ・サフ・塗装・完成まで全工程公開


最後まで読んでいただきありがとうございます。「内張りの裏に隠れていた過去の修理痕」のように、現場でしか見えないリアルな話をこれからも書いていきます。

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コメント

  1. […] こんにちは、板金ボーイです。前編では板金でADバンの凹みを直すところまでお見せしました。今回はその続き、パテ埋め→サフェーサー→塗装→完成までの全工程を解説します。 […]

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