ハイエースの全塗装①|プロが自分用の4型を購入。隠れた凹みとぼかし跡との遭遇

ハイエース
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こんにちは、板金ボーイです。

今回からハイエース(4型)の全塗装シリーズをお届けします。

実は僕はバイクが趣味で、昔からハイエースが欲しいと考えていました。ガソリンよりも力こそパワー!のディーゼル!意外にも小回りのきく旋回性!子供も喜ぶ運ぶものを選ばない広々な荷室!妻の意見はあってないようなもの!etc…
という世の男達の願望が広い荷室に詰め込まれた車両、それがハイエースです。買うしかないですね〜🎵

そしてこのシリーズの見どころは、プロが自分の車を直すとどうなるかという点です。お客様の車では絶対にできない「ここは追い込まない」という本音の判断も、包み隠さずお見せします。

この記事で知れること
  • 中古ハイエースに隠れていた凹みとぼかし塗装の跡
  • ぼかし塗装とは何か、なぜ境目が重要なのか
  • タイヤハウス内から叩けない凹みをスタッド溶接で直す方法
  • ぼかし際に効くフォームテープ(スポンジテープ)の使い方

と言うことで買いました

善は急げ(?)ということで買いました。残念ながら初対面時の写真を撮ってなかったのですが、スライドドアにはぼかし塗装の跡が出てきていました。

前オーナーの補修跡。ぼかし際が目立っていた

ぼかし塗装のメリットは、元の色と合っているように見えることです。新しく作った色は、限りなく近い色になったとしても100%完璧に同じ色にはならないんですよね。

デメリットは、うまくぼかさないと逆に目立つこと。この車はまさにそれでした。何が目立つかというと、ぼかし際。色がかかっていないところと、かかっているところの境目です。

📖 もう少し詳しく:ぼかし塗装とは

ぼかし塗装とは、部分補修の際に新しい塗料を周囲に向かって薄くグラデーションさせて、色の違いを目立たなくする技法です。

調色でどれだけ近い色を作っても、経年劣化した元の塗装と完全に同じ色にはなりません。そこで境目をぼかすことで、人間の目には「同じ色」に見えるようにします。

ただし、ぼかす位置や吹き方が甘いと、境目が輪ジミのように浮いて見えます。ぼかし塗装は「色を作る技術」と「境目を消す技術」の両方が求められる、部分補修の腕の見せどころです。

ボンネットの凹みとまさかの発見

初めに目についたのはボンネットの凹みです。エンブレムの上に凹み(すでにパテがついちゃってる)と、ヘリの部分に折れ。どうせバンパーを塗る時にグリルは外すので、とりあえず先に外しておきます。
どうしてこんなところが!?というところが凹んでいる車両って結構見かけますが、台パンでもしてるのでしょうか。

中間パテです。エンブレムを取って研ぎやすくしています。小さな凹みなのでパテも最小限でいけました!

ちなみに、買うまでは全く気にしてなかったんですが、このホイール純正なんですよ。悪くないと思うんですよね。お金をかけたくない身としては嬉しい出来事です🎵💰

オーバーフェンダーを剥がしたら…

写真じゃわかりづらいですが、この車にはオーバーフェンダーが貼り付けてありました。いらないので全部ひっぺがしてみると…

右後ろに凹みを発見!これまた写真じゃわかりづらいですが、アーチの半分くらい歪んでいました。さては前のオーナー、隠してたな🤣

中古車を検討している方は、後付けパーツの下に何が隠れているかわからない、というのは頭の片隅に置いておくといいかもしれません。

作業開始|スタッド溶接で引っ張り出す

チャチャっと剥き出しにして板金していきます🎵

なぜタイヤハウスの中から叩けないのか

通常、凹みは裏側からハンマーで叩き出すのが基本です。しかしハイエースのクォーターパネル、特にアーチ周辺は、構造上タイヤハウスの中から叩いてもほぼ意味がありません。

裏側にインナーパネルが重なっていて、ハンマーが凹みの裏に直接届かないからです。叩けないなら、表から引っ張るしかない。そこでスタッド溶接の出番です。

📖 もう少し詳しく:スタッド溶接での引っ張り修理

スタッド溶接とは、専用の機械でピンを鉄板の表面に瞬間的に溶接し、そのピンをスライドハンマーなどで引っ張って凹みを引き出す修理方法です。

裏から叩けない箇所でも表側から作業できるのが最大のメリットで、現代の板金修理では定番の工法です。引き出した後はピンを切り取って研磨するので、跡は残りません。

ビフォー

アフター

自分の車なので、全体の歪みは追い込まずにこれで終了!お客様の車ならもっと精度を追い込みますが、このあたりの割り切りができるのは私物ならではです。

パテ→サフ。ぼかし際で活躍するフォームテープ

パテをいってサフを塗りました。ここで紹介したいのが、紙の下に見えるスポンジ状のテープ。フォームテープ(スポンジテープ)です。これがかなりいい仕事をしてくれます。

何も気にせず塗ってもいい感じのぼかしになる

なぜいいかと言うと、何も気にせず塗ってもいい感じのぼかし際になってくれるんです。

テープの断面が丸いスポンジなので、塗料が硬いラインで途切れず、ふわっとしたグラデーションで途切れます。マスキングテープでビシッと区切ると段差ができますが、フォームテープならその心配がありません。

見てくださいこのなだらかな境目! まるで!あの。その…な、なんか牛の模様に見えません?(震え声)←本当に何も思いつかなかった

ドアの隙間のミスト侵入も防げる

ま、まあ気を取り直して。このテープ、他にも使い方があって、フェンダーやドアの隙間に貼ると、ミストの侵入を防いでくれるんです!例えばドアを塗る際はただ閉めた状態で塗るにしても、どうしても隙間がありますよね?そこで内側に貼ってドアを閉めるとほぼ埋まります。しかも奥行きがあってちょっと物足りない時は二重に貼れば完璧。ロールで箱に入ってるので、継ぎ目はハサミでカットした部分を除けば一切なし!隙間って思ったよりミストが溜まるんですよね〜。洗車する時残念な思いをしたくないならこれを使って損はないと思います。私は普段から使ってます😊(家の中の気になる隙間とかにも使えそうですねww)

置いときます↓

次回予告

次回は、欠損のあるモデリスタのリップスポイラーを修理します!プラリペアを使った樹脂修理のリアルをお届けしますので、お楽しみに。


最後まで読んでいただきありがとうございます。現場のリアルな施工工程を、これからも写真付きで発信していきます。

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